一人のナースとしてどう看護について取り組むか

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考えて実践を繰り返すことが看護師としての成長を促す

現在、看護部長として活躍するCさんは、長く看護教員をしていたそうです。
看護資格を取得してからナースとして働いたのは数年、看護教員として長い期間を過ごしたそうです。

 

その数年間の間に、Cさんは忘れられない経験を沢山したそうです。
そのうちの一つが初めての病院実習だったそうです。
担当することになった患者さんは上顎ガンの患者さんで顔の上半分を手術で切除していたそうです。
初めて見る状況にCさんが固まってしまうと、患者さんのほうが「びっくりしたでしょう?」と気遣ってくれたそうで何かと優しく話しかけてくれたそうです。

 

何もかも投げやりになってしまいそうなつらい状況でもきちんと生活をし、周囲への細やかな気遣いも忘れない。
周囲に当たり散らし、不満を漏らすのではなく、強く生きる姿に感銘を受けたそうです。

 

また重症病棟で受け持った患者さんも忘れられないそうです。
しきりに重症病棟でしきりに喉が渇いたと訴えるのだそうですが、水分制限があるため、水を飲むことができないのでした。
なすすべもなく困っていたとき、患者さんは氷枕の水を飲んでしまったそうです。

 

Cさんはこうした体験を通して、自分の無力さを知り、もう一度学びたいと考えるようになったそうです。
現場でも通用するだけのことを学んで看護師になったつもりだったCさんですが、自分で考える看護ができていなかったと気付いたのです。
それからCさんは再度大学に入り、看護を学ぶことにしたそうです。

 

Cさんいわく、大学に入り直し改めて看護について学んだとき、「教員としてどうあるべきか」「教員として何を教えるか」ということよりも「一人のナースとしてどう看護について取り組むか」を学んだそうです。

 

レポートの内容も看護にたいする考え方などについて具体的に評価されたことで自分自身がどんな看護をしてきたのかということを振り返ることができたそうです。
病院での看護研修、現場で働くナースとしての視点ではなく、看護と言う仕事を俯瞰的に見られたのが良かったとCさんは語ります。

 

大学で教員養成課程を学び、すぐに看護の現場に戻るつもりだったCさんですが、指導してくれた先生からの推薦もあり、教員として働くことになたそうです。
Cさんはまだ若い20代ということもあり、学生との距離も近く、指導する立場でありながら、沢山の事を経験し、沢山の事を学ぶことができたのです。

 

Cさんの授業は「なぜそうなるのか」「なぜそうするのか」という根拠を伝え、それをどう看護実践に活かすかの思考過程を学ぶことを重視していたそうです。
生徒から「わかった!」「なるほど!」と言われる仕事にやりがいを感じたのです。
そしてこの思考は自分自身ならどうするかということを考えるのにも役立ったそうです。

 

看護師の仕事には、自分で考えるということが欠かせません。
知識だけを学ぶのではなく、なぜそうなるのかということを考えなくては看護師として成長することはできないのでしょう。
考えて実践を繰り返すことが看護師としての成長を促すのです。