MENU

ナースほど素晴らしい仕事はない

Mさんが看護師として働きだした時代は、今の看護業務とは違う点が沢山あったそうです。
看護学校を出たあと、関西にある中規模病院で働き始めたMさんは何でも自分たちで工夫しながら働くのが当たり前だったそうです。

 

Mさんは色々な現場に駆り出されたそうです。
爆発事故の現場で救出、電車の飛び込み事故の現場で無くなった右足を探したりもしたそうです。

 

当時からMさんが大事にしていたのは、人の倍、体を動かすことだったそうです。
要領よく仕事をこなせるほうではなかったというMさんは掃除など人が嫌がる仕事も率先してやったそうです。
当時は医者にお茶を出すのもナースの仕事だったそうで、偉そうに顎でナースに指図する医師に嫌な思いをすることも多かったそうです。

 

しかし、そんな対応にもぐっと耐えて、誰よりも動くことを意識していたところ、数年後には院内のどこに何があるのか、施設や人のことなど誰よりも把握できるようになり、30代前半には看護部長になったのです。

 

そこから30年近く看護部長として活躍するMさん曰く、若いころはとにかく汚れ仕事でも仕事を選ばずに兎に角必死に頑張っていれば、道は開けるそうです。

 

大事なのは、楽しんでそれをすることです。
イヤイヤするのではなく、楽しんで行うことで自分の力になるのです。

 

ナースの仕事は健康管理に始まり、人の人生に常に関わる仕事です。
とても誇りに思える素晴らしい仕事ですから自ら自慢に思って働くことが大事ですね。


医療事故の怖さから一時はナースを辞めようと思ったこともある。

楽しんで働くことが大事だというMさんも、一時はナースを辞めようと思ったこともあるそうです。
Mさんが勤めていた病院で、年上の部下が医療事故を起こしてしまったのです。
医師の指示に従って行った静脈注射が原因で、患者さんが亡くなってしまったのです。

 

この時は、Mさんも上司として責任を感じて看護師を辞めてしまいたいと深く悩んだそうです。
しかし、実際に注射をしてしまった本人の方がずっと苦しんでいたのです。
でも本人は賠償問題がありますから仕事を辞めるわけにはいきません。
医療ミスは起きてはいけないことですが、起きてしまったことは変えられませんからMさんは気持ちを切り替えて、彼女が働き続けられるように守らなくてはいけないと強く思ったそうです。

 

その後、Mさんもある事件に巻き込まれます。
患者さんに請われて、医師に相談して薬を処方してもらったのですが、その薬から副作用が出てしまい、警察から取り調べを受けることになったのです。
病院が患者さんに慰謝料を払うことで決着したそうですが、その「借り」を返すため、更に必死で働くようになったのです。

 

医療事故、医療ミスなどは本当につらいことです。
防がなければいけないことですが、完璧に無くすことは難しいのです。
そして当事者として巻き込まれてしまえば逃げ出したくなる気持ちは分かります。
しかし逃げ出してしまえば、何も残らないのです。
苦労は背負った分だけ、あなたの力になるからです。

ナースとして自信が持てないというあなたへ

ナースとして自信が持てないという人も多いでしょう。
このまま働いていても成長できる気がしない。
失敗ばかりで前進する気がしない。
そう悩んでいる人も多いと思います。

 

しかしMさん曰く、苦労すればするだけ実りが多いといいます。

 

  • 周囲の人と同じペースで成長できなくてもいい。
  • 大器晩成型の人もいる。
  • 進歩がゆっくりでもいい。

 

自分なりに苦しみ、考えることが大事なのだそうです。
10年かかって一人前になったとしてもまだ30歳そこそこ。
そこから何十年もナースとして働くことができます。
苦しんだ分、後輩の悩みが理解できたり、先輩の凄さが分かるはずです。
そして人に優しくできるはずです。

 

指導している後輩の出来が悪い時、「最近の若い人は」と言いたくなる気持ちもあるでしょう。
しかし看護師を目指した以上、人の役に立ちたくてなったのです。
表面的には見えないかもしれませんが、その心の内側を引きだすのは先輩の役目です。

 

無愛想に見えていた若手のナースがじっくり話して見ると素晴らしい考えを持っていたり、新卒のナースが初めてみとった患者さんのお墓に頻繁に足を運んでいる…なんてこともあります。
表面的なものでは人を判断できないことも多いのです。

 

若く、現在進行形で苦労をしてる人は…

 

  • 心の奥底に眠っている看護を目指した時の気持ちを思いだし
  • 今は苦労の時と思って頑張って欲しいし
  • 先輩方はどんなことでも聞いて、認めて、後輩を伸ばしてあげて欲しい

 

Mさんはそう考えているようです。

 

シンプルなことですが、なかなか実践するのは難しいかもしれません。
しかし自身の経験を通して看護の素晴らしさ、魅力に気づけるのはとても素敵なことですね。