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これまでの職歴

看護師Iさんの再就職データ
看護師資格を取得後、ホスピス・訪問看護ステーション等に8年間勤務し退職。
体調を崩したこともあり半年間のブランクを経て診療所に再就職を果たす。

 

総合病院のホスピス,訪問看護ステーション勤務などを経て退職。

 

半年間のブランク後、現在の職場 診療所付属の訪問看護ステーションへ復職します。

 

 

今は目標を持ち 充実した日々を送っていますが、前職を辞めた時には 決して明るい気持ちではありませんでした。

 

「もう看護師はしない」と決心していたのです。

 

 

看護師として ずっと突っ走ってきた11年間。

 

総合病院で勤務していた頃は、毎日の業務に加え、研究を発表したり ボランティアに参加したりと 精力的に取り組んでいました。

 

また、たくさんの患者さんと出会い、様々な人生に耳を傾ける機会も多かったです。

 

そんな中、自分自身を振り返ることも よくありました。

 

そして、ふと思ったんです。「このままの状態でいいのか?」と。

 

「自分を見つめ直したい」と考えるようになりました。

患者の立場を経験

看護師を辞めて 最初の1ケ月、旅行するなど 気ままに過ごしていました。

 

しかし3ケ月経った ある日のこと、体調を崩してしまいます。

 

検査をすると、"膵臓ガンの疑いがある"とのこと。

 

「私は もう死ぬのかな」と思いました。

 

膵臓ガンは発見するのが難しく、もしそうなら 末期の可能性が高いからです。

 

 

これまでは健康に自信があり、大きく体調を崩した経験がありませんでした。初めて、患者として過ごす日々を送ります。

 

そして この経験には、大きな意味がありました。患者さんの気持ちを以前よりも理解できるようになったのです。

 

 

看護師として働いていた頃、患者さんの思いに耳を傾ける機会がたくさんありました。

 

しかしながら、「こんな深い話まで、私が聴いてもいいのかな?」と戸惑うこともあったのです。

 

でも、死を目前にしているからこそ 気持ちを理解してもらえる人に 話を聞いてもらいたくなるんですよね。

 

「やっぱり私には看護師しかない」と思えるようになりました。

再就職先探しでこだわったこと

再就職先を探すにあたっては、「これまで携わってきたホスピスでの経験を活かしたい」と考えました。

 

そして、ターミナルケアができる訪問看護ステーションでの勤務を希望します。

 

そのうえで、件数と医療機関付属であることの2点に こだわりました。

 

 

以前 勤務していた訪問看護ステーションでは、1日に7人の患者さんを担当。十分なケアをしきれずにいました。

 

また、体調を崩したこともあって、体力面も考える必要性がありました。

 

そこで、以前よりも件数が少なく ゆとりある仕事ができる職場を希望したのです。

 

 

さらに、以前の勤務先は 総合病院付属で、最新の医療情報を入手しやすい環境にありました。

 

日々の業務だけでなく 研究も忙しいため 体力的には辛かったのですが、それ以上の魅力があります。

 

そこで今回も、介護系や独立系ではなく、医療機関付属の職場を希望しました。

 

 

20代の頃は、「これがしたい」という思いだけで 職場探しをしていました。

 

しかし30代になり体調を崩したこともあり、体力面など 総合的に判断して選びました。

 

その結果、在宅医療に積極的に取り組んでいる診療所付属に出会ったのです。

立ち止まる大切さ

体調を崩し 患者の気持ちをより深く理解することで、復職を決心します。

 

しかし しばらくは検査を繰り返さなければならず、派遣看護師として 訪問看護のデイケアや入浴補助を行っていました。

 

そして 検査で異常がないことが分かると、フルタイムで仕事を再開です。

 

 

今思えば、あのとき 立ち止まって 本当に良かったです。

 

あのまま突っ走っていくこともできましたが、これまでを振り返り 「私には看護師の仕事しかない」って思えるようになりましたからね。

 

それに 自分を振り返ることで、これまで出会った患者さんをはじめ さまざまな人の気持ちにも 思いをはせることができるようになりました。

 

 

「しがみつくことだけが 頑張ることではない」と思います。

 

そして、「引っ掛かるものがあるのなら 立ち止まったらいいんだ」と気付きました。

 

看護職から距離を置いたからこそ 発見できたんだと思います。